高校演劇残念度チェック






  高校演劇を色々見ていますと、あー、惜しいなあとか、なんでそんなことすんのとか、ちょっと冷静に観客の目で見たら分かるのにと言う、ケアレスミスというか、無頓着というか、いい加減というか、気働きがされていない舞台が散見します。受け継がれてきたはずの経験知が全く生かされていない、あるいは知らない残念な舞台です。舞台そのものには大きなはずにならないのもありますが、致命傷だったりもする。ちょっと、気をつけていれば、観客も見やすいし、審査員から、ぼろくそに言われなくてもすむ。初心者ばかりの学校の上演なら分かりますが、そうでない伝統ある?学校の上演にもしっかり見られます。それぞれは小さいダメージでしょうが、積み重なれば結構きつい。わざわざ、そんなあほなことしないでもいいのにと思います。ここでは、そういう、残念なケースをいろいろと挙げて起きます。やっている本人達はいいつもりでも、NGなことってあるんです。できるだけ、そんなしょうもない事態は避けたいですね。参考にしてみてください。少なくても、減点は避けられます。見ててイラッとするのを減らすことができます。それ以上のことは、知りません。各項目に心当たりが重なるとやばいっすよ。ふっふっふ(^。^)y-゜゜゜。なお、演出次第によっては、必ずしも、残念とはいえない場合はありますので、それは頭に置いてください。けど、たいていの場合はほんとに残念です<(_ _)>



●残念な装置
 舞台の上の事象  理由
 ●リアルなものと、抽象的なものが混在している
(ある場面ではありもの、ある場面では抽象的な作り物、ある場面ではそれらが同時に混在)
 お芝居の内容にもよるが、どうしても違和感が残るのは避けられない。どちらかに統一した方がいい。ただし、演出的に意味があればその限りでは無いが、たいていの場合、ただのご都合主義が多い。
 ●舞台道具と装置との区別がつかない(平台等をそののまま出して蹴込みをつけない)  平台や箱馬は道具です。目に見えるところは、蹴込み等で隠す。ただし、舞台稽古の場面とか、オブジェとして4意図的に使うのであればまあ、許されるかな。
 ●過剰な装置
 例えば、教室などの場面で、必要ないのに、机と椅子がやたらと多い。少ないと教室にならないという不安から来ると思われる。
 演技的に意味も無い、リアルな壁や、ドアを作る。
 演技の邪魔になってますぜ。机と椅子なら、配置も注意しないと、役者の動きが制限されて、横方向にしか動けないとか。邪魔にならない数と配置を考えること。
壁を作るならほんとうにいるのかよく考える。
 ●配置が偏在している。
 これは、難しいところです。舞台空間を狭めるためにおいたら、逆に空いた空間が目立ってしまったりします。平行に置くか、やや斜めに配置するかで違いますが、おいたことで、無駄な空間が生まれていることは、よくあります。
 上記と同じく、物理的に役者の動きが限定されますので、うっかりすると、舞台空間に無駄が生じて、間抜けになります。できるだけ、空間をすべて使えるように。
 ●無駄な装置
 会っても無くてもよいものをとりあえず置いている。舞台の中で、全然演技と絡まず背景装置といったらいい胃かもしれないが、無くてもいっこうにかまわないもの。
 実は、これが一番多い。置くだけ無駄。雰囲気作りだけのはやめよう。演技上ほんとに必要なものに絞った方がまし。


 装置は何もない素の舞台から、豪華絢爛やたらに過剰なものまで見られますが、大事なことは装置がそのお芝居に対して必要にして、十分に効果的であったかどうかです。シンプルでも実は手抜きとか、あるいは予算や技術や伴わないとか、人手が足りない、時間が無いとか、いろいろありますが、作るおもしろさにおぼれてしまうところもあったりします。一つ、装置があると、全体の雰囲気を醸し出すと同時に、物理的な空間を決定して演技空間を制限する機能があり、置き方一つで随分機能が違ってきます。観客の目に飛び込んできて、その色彩や、配置、形状が印象を強烈に与えるとともに、ある意味演技を制限してしまうところがあります。お芝居見てて、装置はすごいが演技はいんしょうに残らなかった、装置に演技が負けてしまうのもありがちです。装置は、空間を規定しまってしまうという事を十分に注意してください。要は、ほんとに、この芝居にこの装置がいるの?っていうのがポイントです。もっとも、これでもかというぐらい過剰に置くのも、演出的にはありですのて゜難しいところですね。
 でも、のこぎりとトンカチでああだこうだと言いながら、ギコギコベニヤ板や角材を形にしていくのは裏方の醍醐味でもありますけどね。それも、演劇部の大事な活動ですし。ありものをあちこちから寄せ集めてくるのは、簡単でいいかもしれないけれど、部活動としてはおもしろくないですね。






この項目続く。

以下、音響、衣装、脚本、演技、演出なども項目別に順次掲載。乞うご期待?