猫はぼやく



徒然なる日記です



  

神無き月の十日(木) 銀杏の季節が来た
 









 今年も、銀杏の季節がやってきた。臭い季節だ。とても臭い。耐えきれないほど臭い。しかし、その臭さを我慢して、作業に発頭すると、やがて翡翠色に近い美しくおいしい銀杏にお目にかかる。茶碗蒸しや、お酒の肴。秋の夜長、一酌、二酌しながらの銀杏は乙なものだ。写真は、家の前庭にある銀杏。あっという間にどでかくなり、いまは毎年、大量の銀杏を落としてくれる。臭いけど、ありがたい。
 銀杏の作り方は簡単。
 1.2枚目の写真にあるように、一週間ぐらい水につけ、果肉を腐らす。
 2.水洗いしながら、果肉を除く。これが、臭くてとてもつらい。ほんとに食べられるんかよと言う感じ。素手でやるとかぶれてしまうので、ビニールの手袋は必須。袋に入れて、足で踏むという手もあるが、結果的には手でやる方が早いし丁寧に除くことができる。
 3.除いたら、三枚目の写真のように、とにかく天日で干す。一週間ぐらい、朝出して、夕方しまい込みという作業を繰り返し、殻が真っ白くなるまで干したらできあがり。

 殻のままでは当然食べられないので、殻をむくのだが堅い、とても堅い。歯が折れるほど堅い。トンカチでつぶしたりという手もあるが、一番簡単なのは、電子レンジでチン。
 紙の封筒に10個ばかり入れ、1~2分レンジでチン。ポンポンと殻がはじける音がしたら出す。これでできあがり。薄皮を手でこすってはがし、あとは、蒸すなり、炒めるなりして食す。

 好きな人はいっぱい食べるが、銀杏の成分にはビタミンB6の働きを阻害する作用があり、多量に食すると、吐き気やけいれんなど引き起こす。40個も50個も食べてはいけないというか、そんなに食べてどうするよ。食い過ぎだ。ピーナツでさえ、食べ過ぎると鼻血でるぞ。

 特に、幼児に食べさせるのは危険だからやめた方がよい。まあ、毒(?)があるからおいしいんで(^。^)y-゜゜゜

 ちなみに我が家は実を言うと、誰も食べない。作って、知人に配るだけ、秋の贈り物というわけですな。(*^_^*)

 公園なんかに植えられてて落ちてるの拾ってきて、やってもいいですな。美化にも役立つし。但し、素手では絶対触らない事ね。あと、臭さにめげない根性がいります。室内には絶対置かないこと。総スカンを食うこと間違いない。

 三枚目の写真のケース、4~5杯分は確実に毎年とれる。しばらく、この臭いが、ギンモクセイの匂いを殲滅する季節が続く。